忍たま乱太郎の5年生コンビを中心に取り扱った同人ブログです。最近は雷蔵がアイドル状態。
女性向け表現がありますので注意してください。
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ここですみませんが、たくさんの拍手ありがとうございました!!
とても嬉しかったですvv次は愛憎ですね~・・・頑張ります!!
え~っと、これは前書いた「マシュマロ」の続きです~。
下のリンクとかがはってあるところの、さらに下らへんに、「ブログ内検索」って枠がありますから、そこから「マシュマロ」で検索したら、前の「マシュマロ」が出てくるとおもいます★☆(*´∀`)ノ
それではドウゾ☆★
「俺さァ、三郎が放課後堂々と校庭で女とキスしてンの見ちゃった。」
「そう、知ってる、僕も見たから。」
兵助が教えてくれたことは、(別に僕が教えてっていってるわけじゃないけど、皆がなぜかいつも教えてくれる)僕はそれをしっかり見ていたから知っていた。
そのときは、図書委員の仕事で、静かな図書室にこもって本を読んでいて、誰もいなくて僕が受付の仕事してることに意味はあるのだろうか、なんて思ってふと校庭側の窓を見ると、三郎が女の子とキスをしていた。
「そのあと、僕なんだか自己嫌悪になっちゃって・・・。」
「あ、同じ顔が、女とっかえひっかえしてることとか?」
「・・・そうだねぇ。」
本当は違う。
その女の子の位置に、自分がいたらなんて一瞬思ってしまったから。
正気に戻ったら、おえって吐き気がして、気持ち悪いって自分でも思ったけど、それでもキスする二人の姿をずっと見てしまった。
そうだよね、三郎もてるもん。
彼女いてもおかしくないよね。
兵助との会話はそれっきり、お互いに雑誌をペラペラめくって、カラになりかけた紙パックのジュースをズズッと音を鳴らして啜っていた。
この昼休み、いつもなら三郎がいるはずなのに、今日はいない。
きっと、彼女かなんかと、イチャイチャしながらご飯でも食べているのだろう、何だか面白くない。
心のもやもやは消えないまま。
タァンッ!
「あれ、雷蔵先輩が真ん中を外すなんて、めずらしいですね。」
「あ。あれ、うん・・・・。」
部活もあれから不調続きで、精神集中ができてないと、部長の長次から目で叱られてしまう。
弓道はいつも、心を静めて、澄んだ気持ちで弦を引かなければならないのに、今の雷蔵にはそれが全然出来ていなかった。
イライラして、どうしようもない気持ちが、止まらない。
「雷蔵。」
弓道部の木枠の窓から三郎がひょいと顔を出した。
三郎は運動は何でも出来るから、特定の部活には入っておらず、試合の助っ人や緊急に人数が必要になった部活などに顔を出しては、良い結果を残していた。
今日はサッカー部の試合前の練習に付きあわされているらしい。
「なんだ鉢屋、不破の邪魔をしにきたのか?」
仙蔵が雷蔵のかわりに、そこに近寄り、ギロリと鋭い目で睨んだ。
うっと三郎は一瞬ひるんだが、それでも雷蔵とせめて一目見、一言話したいあまりにねばった。
「あんただって、弓道部じゃないくせに・・・・・・。」
ちなみに仙蔵はフェンシング部の部長であり、エースであり、大会があるごとに優勝を総なめにしていた。
「やかましい、私のことはいい。不破は少し不調なんだ、お前にかまっていられる暇はない。」
それを聞いた途端、三郎は仙蔵の立ちはだかって見えない後ろのほうを、ピヨピヨと首を左右に動かしながら心配げに雷蔵を見つけ、遠くながらも話しかけた。
「どうした雷蔵、具合悪いのか、無理するな、こんなつまらん部活休んで俺と一緒に帰ろう。」
「・・・・・。」
雷蔵には三郎の姿が目にしっかりと映っていたが、ふいっと顔を背けて、また弓をしならせ、弦を引く。
いつもはここから呼んだら、困った笑顔をしながらきてくれて、少し、本当に少しの間だけど、くすくす互いに笑って話したのに、初めて雷蔵にそんな態度をとられて、三郎は頭をガンッと殴られたようなショックを受けた。
「ほらほら、散った散った。不破も話したくないとさ。」
仙蔵が掌をひらひらと動かしながら、三郎の傷をえぐるようなことを言って三郎を追い払った。
三郎が去った後、雷蔵から放たれた矢は、タァンッと先ほどより真ん中を外れて当たった。
赤色に染まった雲をまとい、西へ太陽が沈んで行く頃、校門には雷蔵と同じ背丈、髪型、顔の男がいた。
少し待ちくたびれて、チロリと乾いた視線を雷蔵に送る。
「雷蔵。」
「待っていたの、先に帰っていてってメールしたじゃないか。」
「待ってるって、ちゃんとメール返したろ。」
「・・・・・・・。」
雷蔵は部活が終わって、わざと遅くなるようにしていた。
当番じゃない、日誌書きも、鍵閉めも、今日は自分が書きたいから、自分が最後になるからといって、後輩から先輩から変わってもらっていたのである。
それは三郎と一緒に帰りたくないがための時間稼ぎであった。
「雷蔵、俺ずっと待ってたんだけど。」
「・・・・・・彼女と帰っちゃえばよかったじゃん。」
「なっ?」
三郎が何を言うんだといわんばかりの顔をして、すたすたと歩いていく雷蔵の後を、自転車を手で押しながら追う。
雷蔵も自分で、何を言っているのだろうと思い直して、どうしようもないことじゃないかと自分に言い聞かす。
ピタッと立ち止まって、すうっと深呼吸をして、くるりと三郎のほうに向き直った。
「ごめんね三郎、ずっと待っててくれたのに・・・ごめん、ホント、僕最近イライラしてて・・・・・・。」
「雷蔵・・・大丈夫か?」
「うん・・・三郎、コンビニ行こう、付き合って。」
ニッコリ笑ってそういうと、三郎も笑い返して、雷蔵を三郎の自転車の後ろに乗せてくれる。
雷蔵はこの場所が好きだった。
三郎の背中に手をのせて、流れていく町並みや、顔をきっていく風が心地よかった。
しかし、きっとここはもうすぐ別の誰かのものになるのだろう。
そう、三郎の大事な人の場所・・・・。
適当に雑誌と飲み物を手にとって、本当にほしかった物を捜す。
「あ、あった。」
がさりとノーマルなものを2~3袋まとめてとって、やっぱりイチゴやオレンジも捨てがたいと悩んでいたら、三郎が呆れ顔でこっちを覗いてきた。
「何悩んでるんだ、またー・・・ん?マシュマロほしいのか?」
「うん、食べたくなっちゃって。ほら、三郎、前僕にキスの感触~とか言って食べさせようとしたじゃない?覚えてる?」
「ぅ、あ、あれね。」
えぇ、忘れるものですか。
あの可愛い雷蔵を。
屋上で、青空をバックに、風に髪を撫でられながら、そっとマシュマロに口付けていた雷蔵を。
あのあと、胸が張り裂けそうなほど、切なくときめいたっけ。
でも、待てよ?食べたくなった?
食べたくなった=キスしたくなった?
「・・・雷蔵、キス、したくなったのか?」
マジマジと、それでもどこか無表情で三郎が雷蔵に尋ねた。
それをパチクリとした目をして聞いた雷蔵は、次の瞬間にはふっと笑って、
「さぁ、どうだろうね?」
と首をかしげながら答えた。
三郎は知っている、そんなあいまいな答え方をする時の雷蔵は図星だってことを。
(また、俺の胸張り裂けそうだぜ、雷蔵・・・・。)
優しい笑顔の雷蔵がさらに、三郎の本日二度目のショックを大きくするようだった。
こんなにずっと一緒にいるのに、分かりあえずでズルズルで。
相手のこと、こんなに大好きなのに、ねぇ早く、気づいて。
とても嬉しかったですvv次は愛憎ですね~・・・頑張ります!!
え~っと、これは前書いた「マシュマロ」の続きです~。
下のリンクとかがはってあるところの、さらに下らへんに、「ブログ内検索」って枠がありますから、そこから「マシュマロ」で検索したら、前の「マシュマロ」が出てくるとおもいます★☆(*´∀`)ノ
それではドウゾ☆★
「俺さァ、三郎が放課後堂々と校庭で女とキスしてンの見ちゃった。」
「そう、知ってる、僕も見たから。」
兵助が教えてくれたことは、(別に僕が教えてっていってるわけじゃないけど、皆がなぜかいつも教えてくれる)僕はそれをしっかり見ていたから知っていた。
そのときは、図書委員の仕事で、静かな図書室にこもって本を読んでいて、誰もいなくて僕が受付の仕事してることに意味はあるのだろうか、なんて思ってふと校庭側の窓を見ると、三郎が女の子とキスをしていた。
「そのあと、僕なんだか自己嫌悪になっちゃって・・・。」
「あ、同じ顔が、女とっかえひっかえしてることとか?」
「・・・そうだねぇ。」
本当は違う。
その女の子の位置に、自分がいたらなんて一瞬思ってしまったから。
正気に戻ったら、おえって吐き気がして、気持ち悪いって自分でも思ったけど、それでもキスする二人の姿をずっと見てしまった。
そうだよね、三郎もてるもん。
彼女いてもおかしくないよね。
兵助との会話はそれっきり、お互いに雑誌をペラペラめくって、カラになりかけた紙パックのジュースをズズッと音を鳴らして啜っていた。
この昼休み、いつもなら三郎がいるはずなのに、今日はいない。
きっと、彼女かなんかと、イチャイチャしながらご飯でも食べているのだろう、何だか面白くない。
心のもやもやは消えないまま。
タァンッ!
「あれ、雷蔵先輩が真ん中を外すなんて、めずらしいですね。」
「あ。あれ、うん・・・・。」
部活もあれから不調続きで、精神集中ができてないと、部長の長次から目で叱られてしまう。
弓道はいつも、心を静めて、澄んだ気持ちで弦を引かなければならないのに、今の雷蔵にはそれが全然出来ていなかった。
イライラして、どうしようもない気持ちが、止まらない。
「雷蔵。」
弓道部の木枠の窓から三郎がひょいと顔を出した。
三郎は運動は何でも出来るから、特定の部活には入っておらず、試合の助っ人や緊急に人数が必要になった部活などに顔を出しては、良い結果を残していた。
今日はサッカー部の試合前の練習に付きあわされているらしい。
「なんだ鉢屋、不破の邪魔をしにきたのか?」
仙蔵が雷蔵のかわりに、そこに近寄り、ギロリと鋭い目で睨んだ。
うっと三郎は一瞬ひるんだが、それでも雷蔵とせめて一目見、一言話したいあまりにねばった。
「あんただって、弓道部じゃないくせに・・・・・・。」
ちなみに仙蔵はフェンシング部の部長であり、エースであり、大会があるごとに優勝を総なめにしていた。
「やかましい、私のことはいい。不破は少し不調なんだ、お前にかまっていられる暇はない。」
それを聞いた途端、三郎は仙蔵の立ちはだかって見えない後ろのほうを、ピヨピヨと首を左右に動かしながら心配げに雷蔵を見つけ、遠くながらも話しかけた。
「どうした雷蔵、具合悪いのか、無理するな、こんなつまらん部活休んで俺と一緒に帰ろう。」
「・・・・・。」
雷蔵には三郎の姿が目にしっかりと映っていたが、ふいっと顔を背けて、また弓をしならせ、弦を引く。
いつもはここから呼んだら、困った笑顔をしながらきてくれて、少し、本当に少しの間だけど、くすくす互いに笑って話したのに、初めて雷蔵にそんな態度をとられて、三郎は頭をガンッと殴られたようなショックを受けた。
「ほらほら、散った散った。不破も話したくないとさ。」
仙蔵が掌をひらひらと動かしながら、三郎の傷をえぐるようなことを言って三郎を追い払った。
三郎が去った後、雷蔵から放たれた矢は、タァンッと先ほどより真ん中を外れて当たった。
赤色に染まった雲をまとい、西へ太陽が沈んで行く頃、校門には雷蔵と同じ背丈、髪型、顔の男がいた。
少し待ちくたびれて、チロリと乾いた視線を雷蔵に送る。
「雷蔵。」
「待っていたの、先に帰っていてってメールしたじゃないか。」
「待ってるって、ちゃんとメール返したろ。」
「・・・・・・・。」
雷蔵は部活が終わって、わざと遅くなるようにしていた。
当番じゃない、日誌書きも、鍵閉めも、今日は自分が書きたいから、自分が最後になるからといって、後輩から先輩から変わってもらっていたのである。
それは三郎と一緒に帰りたくないがための時間稼ぎであった。
「雷蔵、俺ずっと待ってたんだけど。」
「・・・・・・彼女と帰っちゃえばよかったじゃん。」
「なっ?」
三郎が何を言うんだといわんばかりの顔をして、すたすたと歩いていく雷蔵の後を、自転車を手で押しながら追う。
雷蔵も自分で、何を言っているのだろうと思い直して、どうしようもないことじゃないかと自分に言い聞かす。
ピタッと立ち止まって、すうっと深呼吸をして、くるりと三郎のほうに向き直った。
「ごめんね三郎、ずっと待っててくれたのに・・・ごめん、ホント、僕最近イライラしてて・・・・・・。」
「雷蔵・・・大丈夫か?」
「うん・・・三郎、コンビニ行こう、付き合って。」
ニッコリ笑ってそういうと、三郎も笑い返して、雷蔵を三郎の自転車の後ろに乗せてくれる。
雷蔵はこの場所が好きだった。
三郎の背中に手をのせて、流れていく町並みや、顔をきっていく風が心地よかった。
しかし、きっとここはもうすぐ別の誰かのものになるのだろう。
そう、三郎の大事な人の場所・・・・。
適当に雑誌と飲み物を手にとって、本当にほしかった物を捜す。
「あ、あった。」
がさりとノーマルなものを2~3袋まとめてとって、やっぱりイチゴやオレンジも捨てがたいと悩んでいたら、三郎が呆れ顔でこっちを覗いてきた。
「何悩んでるんだ、またー・・・ん?マシュマロほしいのか?」
「うん、食べたくなっちゃって。ほら、三郎、前僕にキスの感触~とか言って食べさせようとしたじゃない?覚えてる?」
「ぅ、あ、あれね。」
えぇ、忘れるものですか。
あの可愛い雷蔵を。
屋上で、青空をバックに、風に髪を撫でられながら、そっとマシュマロに口付けていた雷蔵を。
あのあと、胸が張り裂けそうなほど、切なくときめいたっけ。
でも、待てよ?食べたくなった?
食べたくなった=キスしたくなった?
「・・・雷蔵、キス、したくなったのか?」
マジマジと、それでもどこか無表情で三郎が雷蔵に尋ねた。
それをパチクリとした目をして聞いた雷蔵は、次の瞬間にはふっと笑って、
「さぁ、どうだろうね?」
と首をかしげながら答えた。
三郎は知っている、そんなあいまいな答え方をする時の雷蔵は図星だってことを。
(また、俺の胸張り裂けそうだぜ、雷蔵・・・・。)
優しい笑顔の雷蔵がさらに、三郎の本日二度目のショックを大きくするようだった。
こんなにずっと一緒にいるのに、分かりあえずでズルズルで。
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でもできるだけ閲覧者の方々には敬意をはらいたいと
思ってます。よろしくお願いしますvv
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