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忍たま乱太郎の5年生コンビを中心に取り扱った同人ブログです。最近は雷蔵がアイドル状態。 女性向け表現がありますので注意してください。
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現代版の鉢雷です。
しかも、鉢屋さんウザーい!(可愛いウザさじゃないです)
そんなのは耐えられん!という方はおやめになって~!

****************************************************************************

夕日の差しこむ化学実験室。
どこか不安げに廊下を歩く男子生徒が一人。
ドアの前に立つと、気配で分かったようで
部屋の中にいる人物が呼ぶ。

「入っておいで。」

ドアに手をかけて俯き、胸いっぱいに空気を一気に吸い込んで
ただ真っ白の天井を仰いだ。
腹をくくってゆっくりドアを開ける。

「失礼します・・・。」




高校三年生になる不破雷蔵は、誰にも好かれる良い子であった。
教師達の評判ももちろんよく、成績も優秀。
それを鼻にかけることもなく、学習内容が理解できずに困っている
生徒にはしっかり丁寧に教えてくれる。

「雷蔵は優しいなぁ。」

その言葉にいつも頬を染めてはにかんで笑う。

「そんなことないよ。」

そんな謙虚な人柄も人に好まれやすかったのかもしれない。
雷蔵は自分をとりまく全ての人々に愛されていた。
大切にされていた。

そんなある日、化学の専門教師が倒れた。
脳梗塞で、しばらくの入院が必要になったそうだった。
代わりの教師がくるとのことで、皆どこかそわそわと
その教師を待つ。

もともとこの高校は質の良い教師を選ぶことで有名であった。
倒れた教師もなかなかの腕であったし、周りの教師だってそうである。
雷蔵は自分の知らないことを学ぶことに楽しさを感じていたので
それをきっちり教えてくれる教師を尊敬していた。

その教師が倒れれば心配になるのは当たり前で、
それでも立ち止まっていられない自分の身を少し、悔しく思った。

「オイッ!代理の化学教師の顔を見たか?!」

化学教科係のクラスメイトがプリントを両手いっぱいに抱えて、
教室のドアをピシャーンッと乱暴に開ける。
何事かと教室にいた生徒皆そちらに注目し、
息を切らした口からその続きが出るのを待つ。

「・・・雷蔵の生き写しだ・・・!」

視線は一気に雷蔵に注がれ、ザワッと教室がざわつき始める。
もう少しでその本人がくる。
初授業でこの状態はマズイと雷蔵は立ち上がって

「ね、皆落ち着こうよ、もうすぐ先生も来るしさ、その時分かるよ。」

と呼びかけた。
その言葉を聞いて、そうだな・・・と一度皆席につき、
代理教師を待った。

ガラリと開く前のドア。
入ってきたのは確かに雷蔵の生き写しの男。

ワッ!!と教室が爆発した。
いや、皆の緊張と好奇の気持ちが破裂したというか、
右から左から前から後ろから、雷蔵に手が伸びて

「オイ、見ろよ雷蔵!お前そのままだ!」

「お前生き別れの兄弟でもいたのか?!」

そんなことばかり聞いてくる。
雷蔵本人も驚いていた。

母からは何も聞いていないし、何よりこの世に自分と全く同じ
姿の人間がいるとも思っていなかった。
呆然とする雷蔵を見て、にや、と笑ってみせた代理教師。

歳はいくつぐらいだろうか、もしかして同じじゃないだろうか。

雷蔵は嫌に高鳴る胸をぎゅっと押さえて背中に汗をかく。
周りは興奮しているが、自分はそれどころか恐ろしささえ感じている。
これがもしドッペルゲンガーというものなら自分は死んでしまう。

「静かに、出席をとる。」

いたって冷静に手持ちの自分の出席簿を開く。
淡々と生徒の名前を呼んでいき、それに返事を返す。

「不破雷蔵・・・」

「は、い」

見つめられる。
その目が少し、恐い。
こんな気持ちになったのは初めてだった。
そんな雷蔵の気持ちを知ってか知らずか、
その代理教師は教壇をボールペンの尻で小突きながら
ニィッと笑う。

「こんなに私とそっくりな人間がいるとはなぁ。
 流石に驚いたよ、雷蔵。」

「は、ぁ・・・僕もです。」

控えめに微笑む雷蔵に満足したのか、
あの虚ろでいて鋭い瞳をやめてくれた。

「君は優等生だと聞いたよ、楽しみだ。」

「そんな、期待しないでください。
 がっかりなさる顔はできるだけ見たくありません。」

代理教師は雷蔵と軽く話して、出席の続きを始める。
背中をツンッと突付く指に応え、身体を後ろに傾ける。

(雷蔵、いきなり気に入られてんな。)

(僕もわかんないよ、本当にいきなりなんだもん。)

コショコショと小さく言い合いながら、出席を取り終わった
教師は黒板に向き合い、白チョークを手に取った。

「まず自己紹介をしておこうか。私は鉢屋三郎という。
 一応博士号も持っているので、わからないところは
 どんどん聞いてくれて構わないからな。」

大きく書かれた名前をボーと眺める。
頭の中の記憶を探ってもそんな人はいない。
雷蔵は首を傾げる。

「君たちのことは授業をしていく間に覚えようと思う。
 そっちの方が私は覚えやすいんだ。
 当てられた問題はしっかり答えてくれよー。」

そうして代理教師こと三郎は生徒達に笑われながら授業を始めた。
教室の中で一人、雷蔵だけがまだ納得できずに
教科書もノートも閉じたままだった。




三郎の授業はわかりやすかった。
頭のよさと人に教えられる器用さは別物なのを
雷蔵はすでにわかっていたので、
三郎がかなりの腕を持っていてそれを認められたのだと思った。

それでも容赦なく生徒に当てていくので
それさえなければ完璧な先生だと皆思っていたに違いない。

雷蔵も最初感じたぞっとするような感覚もなくなり、
三郎をいい先生とそれだけで片付けていた。
しかし、それをあっという間に変えてしまう出来事が起る。




いつもの授業のはずだった。

「はい、久々知正解。んじゃ、次の問題は~・・・」

(あ、やだな、あれ特別難しいや、わかんない。)

雷蔵は眉間にシワを寄せた。
物質の性質と構造体を分かっていないと分からない
問題など、普通の生徒に分かるわけがない。
きっとこれは先生自身が解くのだろうと、油断していた。

「雷蔵、いってみようか。」

「え!」

指名されて思わず声が出る。
どう考えてもわからない。

「あの・・・わかりません。」

「え?嘘だろ?雷蔵が分からないって・・・
 あ、問題が悪かった?これならどう?」

そう言って三郎が黒板に書く問題の内容は
全然難易度が下がっていないものばかりで。
雷蔵はずっと首を横に振り続けるだけだった。

「・・・雷蔵、今日は残って私と補講ね。」

「は、はい・・・。」

シュンとうなだれて返事をする。
三郎からつかれたため息が少し痛かった。



放課後、雷蔵は言われたとおりに教室にポツンと残っていた。
一人の教室の広さに心細さが強くなる。
ガラ・・・と開けられたドアからは自分と同じ顔が現れる。

「偉いな、言いつけどおりに残ってたか。
 たいていの生徒は忘れたフリをして帰ってしまうんだがな。」

教科書でポンポンと肩を叩きながら、ニッと笑って
雷蔵の席の隣に座る。

「・・・どうしてもあの問題はわからなかったから・・・
 僕もまだまだだってことですよ。」

頭を掻きながら困ったように笑う雷蔵。

「あれはいいよ別に。
 大学の化学専門の問題だし。」

「え・・・?」

「雷蔵と二人きりになりたかっただけ。
 よかった、雷蔵が優等生で。残ってくれていた。」

「あの、何の・・・」

言葉の途中でぎゅっと抱きすくめられた。
いきなりのことに声が出なくなる。

「雷蔵・・・好きだよ・・・私だけのものにしたい・・・。」

「っ・・・っ・・・!」

掴まれた手首を振り払うこともできぬまま、
雷蔵は三郎から顔を背けるのだけで精一杯だった。

まさか教師にこんなことをされようとは
思ってもみなかった。
突然すぎるし、異常ささえ感じる。

「やめてください・・・!」

やっと絞り出した声は震えていた。
それに気づいた三郎は雷蔵の耳を食む。

「やっ・・・!」

「可愛い・・・、愛してるよ。」

耳元で囁かれる言葉が鼓膜を震わすたびに
身体も跳ねる、ピクリと小さく。
手際よくネクタイを緩めようとしてくる三郎に
雷蔵は必死で抵抗する。

「嫌ですってば、冗談が過ぎます・・・!」

「冗談じゃないよ、君の真面目に授業を受ける姿だとか
 時折見せる笑顔だとか、全部が私を捕らえて放さないんだ。
 ・・・他人と身体の関係を持ったことはないのかな?
 私が教えてあげよう、特別授業だ。」

「え・・・?!いゃ・・・」

その言葉の先は三郎に吸い取られる。
一瞬で奪われてしまった。
初めての唇。

「っ!」

挿し込まれた舌に噛み付く。
じわりと鉄の味が口内に広がった。

「バカッ!お前なんか最低だ!」

バッと自分のカバンを抱えて教室を出て行った。
雷蔵の走り行く後ろ姿をじっと三郎は眺めながら
ペッと血を吐き出した。
口元は弧を描いている。




それからというもの三郎は何かと雷蔵に補講を言い渡した。
雷蔵もそうならないように頑張って予習をしてくるものの、
相手は専門教師である。
その場で問題を作ることもたやすい。

呼び出されるたびに、先に進む三郎の行為に
雷蔵は仕方なく従うしかなかった。
逆らっては卒業さえ危うくされかねない。
それだけは避けたいと思った。

今日も三郎に呼び出されている。
授業中に竹谷とやり取りしていた手紙が三郎に見つかったのだ。

『優等生の雷蔵がこんなことを・・・。
 ダメだな、この手紙は預かる。放課後化学実験室に来なさい。』

わざわざ雷蔵の手に己の手を重ねるところらへんが
おかしいのだが、それを誰も口には出さなかった。

黒カーテンで包まれた教室は暗く、
蛍光灯は一つつけられただけで、
その下に顔にぼんやりと影を落とす
雷蔵を呼び出した張本人がいた。

「先生・・・。」

「いい子だ・・・よく来たな。今日は、全部、だな?」

「・・・・・・」

雷蔵は目を伏せ眉を寄せながらネクタイをはずした。
ワイシャツのボタンもプツ、プツとはずしていく。
その様子を三郎は嬉々とした表情で眺めている。

雷蔵がワイシャツの前を開け、足をさらしたところで
その場にしゃがみこんでしまう。

「・・・お願い、です、これ以上は・・・」

三郎を見上げながら雷蔵が懇願する。
三郎は優しく微笑みながら雷蔵に近づき、
手をとって立ち上がらせる。
自由な片手でしっかりと前を握って隠そうとする雷蔵を
それでも三郎は許していた。

「雷蔵は単位いらないんだぁ・・・」

「卑、怯者・・・っ!」

「雷蔵って本当に鈍感。」

本当はこの私との関係を楽しんでいるだろう?
本気で嫌なら私のことを学校なり親なりに言いつければいいのに。
何故君はいつもここに来る?
何故君はいつも嫌がりながらも言いなりになる?

「雷蔵も私が好きなんだよ。」

「そんなわけ、っ!」

「いいさ、全部私のせいにしてしまえばいい。
 教師という権力を振りかざして雷蔵に無理を強いる。
 君はそれに仕方なく従う、そうでなければ納得しないんだろう?」

「・・・・・・」

「それでも私が雷蔵を欲しているのは変わりないから、
 私はそれでも構わないよ。さぁ・・・足を開いてごらん。
 いつものように気持ちよくしてあげよう・・・。」

薄暗い静かな化学実験室の机の上。
黒い机と相反するように白い胸が寝そべっている。
足の付け根に顔を埋める男が愛しいなどと、
そんな気持ちは持ち合わせていない。

そう思っていた。

今響くのはただ、卑しい濡れ音のみ。


乱れた吐息まであとわずか。




clap-5nen.gif

*********************************************************************************

失敗したぁー。
やっぱり日頃からコツコツ書かないと
腕が鈍りますー・゚・(ノД`;)・゚・
意味プーな駄作になってしまった。
教師と生徒のけしからん関係を鉢雷でと思ったんですが・・・。
意味プーな(ry

アンケート宜しくお願いしますーv


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