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忍たま乱太郎の5年生コンビを中心に取り扱った同人ブログです。最近は雷蔵がアイドル状態。 女性向け表現がありますので注意してください。
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たくさんの拍手ありがとうございます!!
『マシュマロ4』が思いのほか人気でした。拍手を新しくしたわけでもないのに拍手がいっぱい②!!
本当に励みになります~♡♡
お勧めの曲待ってますので、皆さんよろしくお願いします*>∀<)★☆


返信です☆★

18:30の方様

素敵な曲の紹介ありがとうございます!!ほ、本当に鉢雷ですねっ!!
聴いた瞬間に「ウギャァーーー!!!」と叫んで家族に心配されたほどです。(今も聞いています♡
ぜひ使わせてくださいっ!!絶対使います!!
いつ使うかは楽しみにしていてくださいヽ( ´∀`)ノうふふ♪今言うとNETAバレになりますから笑
あ~・・・本当に素敵ですねこの曲・・・っ!!
こんな素晴らしい曲教えていただいて嬉しいです゚+.ヽ(´Å`*)ノ ゚+.゚
方様とはいつかチャットで直接話したいです笑
萌えました、メッチャ力がアップしました、本当に拍手&曲紹介ありがとうございました!!

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クーラーのきいた広い図書室は、雷蔵の委員会のお仕事の場。
静かで、誰もが自分の世界に浸っている時(それは本やら勉強やらでだが)、その中で一番俺が自分の世界にはまっていると思う。

(雷蔵は何て可愛いんだろう・・・。)

最近ずっとこんなことばかり考えている。
雷蔵のカウンターで利用者を待ちながら、本を読みふける姿が、こんなにも胸を締め付ける。

あぁ、思えば雷蔵とは長く歩んできたものだ。
何も考えず、ただ雷蔵といられて幸せだと手を繋いで走り回った少年期。
雷蔵の笑顔を見るだけで、胸のときめきともやもやを感じて不思議に思った思春期。

そして、それは恋だと気づいて、雷蔵を自分のものにしたいと思い悩む青年期に入った。
本当にこれは自覚してからは辛い、辛すぎる。
雷蔵は本当に優しい、だがその分鈍くて、ときにその鈍さが胸に突き刺さることもしばしばある。

はぁー・・・と溜め息をついて図書室の机にへばりついていた三郎のところへ、いつの間にやらそっと横にきた雷蔵が小声で話しかける。

「おまたせ三郎、中在家先輩が今日はもうあがっていいって。」

「ホントか!!」

嬉しさのあまり出た三郎の大声に、長次がギロリと睨み、慌てて雷蔵が口を塞ぐ。
しぃーっ!っと人差し指を自らの唇にあて、静かにするように言い聞かそうとする雷蔵が、三郎には悶えるほど可愛く見え、さらに自分の唇に感じる雷蔵の掌の感触と温かさが三郎を興奮させて鼻血をふきそうになる。

「それでは・・・。」

あがる挨拶まで小声で雷蔵は長次に頭を下げ、三郎とともに図書室を出た。
クーラーの部屋を出た後の特有の蒸し暑さに、一瞬二人ともじとっと顔をしかめる。

「どこに行く雷蔵?教室?売店?」

さっとじと顔からニコニコご機嫌の笑顔に変わって三郎が雷蔵に尋ねたが、雷蔵がう~・・・と迷い出したので、まずいと雷蔵が一番好きだといっていた場所を言う。

「じゃぁ、屋上行くかッ!」





「あー気持ちいいー・・・!」

雷蔵は両手を広げて自分の身体を通っていく風を感じていた。
もっとと、フェンスにまでよじ登ろうとしたから、危ないぞ!と三郎が軽く怒ったのでしぶしぶやめた。
人工的な涼しさではなく、自然の涼しさは雷蔵にとってとても心地が良かった。
夏の青くて流れの速い空、見渡す街並み、ここから見えるものは些細なものかもしれないが、どこか心を和ませた。

「ここ、やっぱり好き。だーいすき。」

「おー、雷蔵が言うなら俺もだーいすき。」

「何それ~。」

キャハハッと明るく笑いながら、雷蔵は座った三郎の背中に自分の背中を合わせるようにしてもたれかり、自分もその場に座る。
こんな暑い中くっつかんでもいいだろうに・・・とは思うだろうが、暑かろうがどうだろうが、こんなふうに相手に触れているという状態は、二人にとって普通のことだった。

だからこそ三郎は苦しいのだ。
このまま振り返って、押し倒したい。
雷蔵は最近マシュマロばかり食べて・・・はっきり言う、ムラムラする。

そんなに他人の唇の味感触を知りたいか?なんて言いながら雷蔵のあごをすくって、雷蔵の唇に自分のそれをあてる。
初めてのキスの感覚に雷蔵はとろけていくだろう、とろけさせる自信はある。
・・・今か?もういっちゃうか?どうする?どうする俺?

「ねぇ三郎。」

「な、何だ雷蔵!」

不謹慎なことを考えている最中に、いきなり話しかけられて三郎はどもり、声を裏返させる。
心拍数が上がった気がした。

「・・・正直に答えてね。」

「・・・?あぁ・・・。」

いつになく真剣な雷蔵の声、そりゃ、雷蔵はいつも真面目で良い子なのだが、普段の柔らかい雰囲気があまりなかった。
雷蔵のほうを向きたかったが、先に雷蔵にこっちを向くなといわれてしまう。

「らい・・・?」

「・・・僕と今の彼女、どっちが大切?」

風が二人の間を通っていった。
ぺったりとくっつけていて、風など通っていく間などなかったのに、雷蔵は背中は合わせつつも、うつむいて頭を三郎から離していたから。

その言葉に三郎は目を見開く。
頭の中は真っ白、背中越しで震える雷蔵の身体。

「雷蔵、それは・・・」

「ご、ごめんっ!変なこと聞いてッ!違うんだ、あの、その・・・。」

「雷蔵。」

名前を呼んで、雷蔵の方を振り返って、体育座りで顔を膝に埋めている雷蔵を自分のほうに向かい合わせる。
そっと雷蔵の腕に触れて、その下の頬に手を這わす。

「雷蔵。」

「・・・う・・・。」

そこからは真っ赤になった雷蔵の顔が出てきた。
耳や目元まで赤く染めて、湯気がたっていそうなほどで、三郎は心臓が跳ね上がるのを感じる。

「僕、知ってたんだ、三郎に彼女がいること。・・・でもコロコロ変わるってことも。ずっと考えてた。僕と三郎のこと、ずっと。・・・だから最近疲れてるのかな・・・だから部活も、って・・・アハハッ関係ないかも、しれない、けど・・・ううん、違う、僕が言いたいのは、そんなことじゃなくて・・・・。」

三郎とは目を合わせず、真っ赤のままわっとまくしたてた雷蔵だったが、語尾はどんどん小さくなっていって、終いにはまたうつむいて額に手を当ててしまった。
三郎は雷蔵の言葉を待った、その続きの言葉を。



「・・・ずっと、僕を傍においてくれる・・・?三郎に彼女がいても、ずっと・・・。」



雷蔵の声が震えていて、ポタポタと落ちる雫をみて、泣いているのだとわかった。
雷蔵が泣いている、俺と自分の関係を考えて、泣いている。
なんといじらしく、残酷なことか。

「・・・もちろんだろ。雷蔵、俺は星の数の女より、たった一人の、かけがえのないお前の方が大事だ。」

「さぶろ・・・」

雷蔵が頭をあげきる前に三郎は雷蔵の頭を抱え込み、自分の胸に押し当てた。
雷蔵の髪の匂い、やわらかさ、温かさ、全てが愛しい。
こんなにも好きなのに。

「じゃぁ、じゃぁ、三郎はずっと僕の親友でいてくれる?一生?」


その言葉が、心にナイフを突きたててえぐるんだ。


「あぁ、ずっと、ずっとお前と一緒にいる。・・・いたいんだ、いさせてくれ。」

「よかったっ!!」

腕の力を緩めると、パッと頭を上げて、いつもどおりの輝く笑顔を俺に向けた。
目が赤くなって、涙の名残か潤んでいる。

三郎の腕の中をするりと抜け出した雷蔵はすっくと立ち上がって、また両手を広げて流れる風を感じだす。
上を向いて、あー・・・と少し声を出してから、立ち上がった三郎に向き直った。

「・・・ずっと親友、大親友だから、三郎。」

「・・・あぁ、嬉しいよ。」

太陽に背を向けているものだから、風に弄ばれるお前の髪が、キラキラ光って金色に見える。
笑顔が輝いて、眩しくて、俺は目を細める。

ずっと親友の檻から抜けだせない、だがその中にいるのなら、雷蔵の隣は保障される。

でも愛したい、お前を。
この腕で壊れるほどに抱きしめて、口付けたいんだ。


「さぁ・・・そろそろ帰ろうか。今日、僕部活ないから。」

「あ、雷蔵、先戻って帰る準備してろよ、俺もう少しココいるから。」

「?わかった~、三郎の分もしとく!」



バイバイと無邪気な笑顔で手を振って、階段を下りていく雷蔵の足音を聞きながら。
青空の下、崩れ落ちるように座り込んで。
俺は初めて、声をあげて泣いた。


いつもたくさんの拍手ありがとうございます!
とても嬉しいです~宿題があるのを忘れるくらい(オオイ

皆様の拍手をカテに生きております、モユコです。
返信で~す☆★

SALLAさん

お久し振りですvv
連載はじまっちゃいましたね~笑でも、これは遅く更新しようとはおもってます。
連載始まるとついそっちに走りがちで、よく見ると私のブログはパラレルのほうが多いと言う・・・(痛いっ!
もう新しいシチュエーション=妄想爆発♪なので、あきれてやってください・・・笑

愛憎も歓楽街物語も読んでくださったのですかーっ!!ありがとうございます!!
三郎は兵助に鉢屋菌をうつそうとしているので、今兵助はとても危険な状態です、命に関わります!(ドンダケ
それは冗談として、私も兵助には常識人であってほしいと思います、二人のストッパー役笑

では拍手本当にありがとうございましたvvお勧めの曲がありましたら、ぜひ教えて下さいvv

タァンッ!

「雷蔵先輩、調子戻ったんですね!よかったです!」

「あ、ありがとう。」

的のど真ん中を射て、ちょっと眉を下げて後輩の言葉に微笑むが、実は雷蔵はやっと調子が戻ってきそうでホッとしていた。
朝練のほうが何も三郎と関わっていないので、落ち着いて弦を引けるのだ。
まぁ・・・朝練に行くとは言っていないので、ケータイは三郎からのメールでいっぱいなんだろうが。



「ら~い~ぞ~っ・・・!」

案の定、ケータイは三郎からのメールでいっぱいだったし、三郎は教室に戻ってきた雷蔵を見て恨めしそうに名を呼んだ。
雷蔵はあは・・・とごまかすように笑い、自分の机にだらりとうつぶせになっている三郎の横に立った。

「何で朝練に行くのなら行くとメールしてくれないんだっ!!俺はずっとお前の家の前で待ち続けたんだぞっ!!」

「ごめんね、忘れてて。部活がどうもね・・・上手くいかなくて・・・。ホラ、大会があるじゃない?」

「あぁ・・・そうだったな・・・。応援に・・・・・・・・・・・・・」

三郎はそこまで言って固まった、石のように。

「三郎?」

「い・・・・いけねぇぇぇぇ!!!!しまったぁっ!!!!野球部の助っ人引き受けちまったっ!!!!」

三郎は頭を抱え、うおおおおおっと叫びながら悶え、野球部のくりくり頭にめがけて筆箱を投げつけようとしたので雷蔵はとっさに止めた。

「大丈夫だよ!!そこまでしなくても!!たまたま重なっただけだしっ三郎もがんばってっ!!!」

いつも応援に来てくれていた三郎がいないということは、雷蔵にとって寂しいことであったが、自分の我儘で他の部活に迷惑をかけるわけにはいかないので、しかたないことだと溜め息をついた。
三郎にだって事情はあるのだから。


雷蔵は三郎とコンビニに行った時以来、マシュマロを常に持っているようになった。
十分休みも昼休みも、柔らかいマシュマロはさらに柔らかそうな色付いた雷蔵の唇に挟まれる。
三郎はそれを見ていて気が気じゃない。

「・・・雷蔵、マシュマロそんなに好きだったか?」

三郎がじと目で雷蔵に尋ねると、雷蔵はなんて顔してるのといわんばかりに三郎のおでこをついて、またマシュマロを口に含んだ。

「なんていうか・・・はまっちゃった、この柔らかさが好きだな。」

俺の唇のほうがはまるぞ。

なんていった瞬間、今まで築き上げてきた何人たりとも入れない親密な親友関係が音を立てて崩れていくのが目に見えるように分かっているので、三郎は黙っていた。

どうせ自分は切望する雷蔵を手に入れることはないのだろうから、告白してくる女達を雷蔵と思って付き合うのが常で、それも虚しくなってすぐやめてしまうし、そんなことしても女達は自分の優秀でとっつきやすいと、もろウソっぽい仮面を信じて後を絶たず告白してくる。

毎日がつまらなかった.
もう、雷蔵とはどんなに濃厚な『親友』としての関係でも満足できなくなっている自分。
雷蔵を見れば欲情して、髪に触れたくて、頬をなでたくて、首筋に噛み付いて、乱れる雷蔵を抱きすくめ押し倒し、唇を奪う・・・なんてことばっかりな映像が頭の中をめぐって自己嫌悪に落ち込む。

どうすればいいのだろう、もう自分は病気かもしれない。
雷蔵の輝く笑顔が眩しくて、目を細めてしまう、そんな自分が悲しい。

「・・・俺も食いたい、雷蔵食わせて。」

「この年になっても三郎は甘えんぼなんだから・・・困るなぁ。」

雷蔵はくすくす笑って俺の口にマシュマロを運んでくれた。
俺はこのまま雷蔵ごと食べてしまえたらと思って、雷蔵の指の先まで唇に挟んだ。



タァンッ!!

部長の長次は流石というか、いつも的のど真ん中を外したことはない。
きっとこんどの大会でも三年の部で優勝することは間違いなさそうだ。
雷蔵は横から弦を引く形を必死で食い入るように見ていた、なぜならまた的に当たらなくなってしまったから。

(だって、三郎が僕の指食むから!!!)

三郎の唇、肉感がリアルで、これが普段女の子の唇を包んでいるんだ・・・なんて、あぁ、自分はなんてことを!!!

「不破・・・、顔が真っ赤なのだが・・・長次が照れている、やめてくれ。」

「あぅ、あっ、立花先輩・・・っ中在家先輩もっごっ、ごめんなさいぃ!!」

雷蔵は顔を押さえて仙蔵と長次に頭を下にブンブンと振り下ろし謝る。
その雷蔵の様子に、仙蔵と長次は顔を合わせて、また何かあったのだと首を横に振り合った。
二人ともGoing my way!なタイプではあるが、後輩思いの部分もあるのだ。(ただし仙蔵はお気に入りだけ)

「不破・・・大会・・・。」

「わかってます、がんばります!!」

長次にまた少し注意されて雷蔵はヒーンと涙目で的を見すえ、弦をひく。

タァンッ!

雷蔵の矢を見て長次と仙蔵はまた首を横に振った。



「らーいぞっ!」

雷蔵の部活が終わって、それまで待っていた三郎が雷蔵に飛びつく。

「あ、三郎、お待たせ。・・・ごめんね、次の試合応援にいけないや。」

「・・・うん、俺もだし・・・。雷蔵、がんばれよ!」

三郎は雷蔵の大会があるときは必ず応援に行ったし、雷蔵も部活が入らなければ(部活があっても長次が雷蔵には休みだといって二人に気を使ってやっているし、弓道部全員もそのことには不満をもらさない。つまり理解ある公欠みたいなものである。)必ず三郎の試合に応援に行った。
だから今回のような部活が重なることは初めてだったのである。

三郎は袴姿の雷蔵が好きだったし、弓を扱っている雷蔵も大好きだった。
大会があるたびに二年の部の優勝や上位に入る雷蔵が誇らしくも嬉しくもあった、・・・親友として。
恋人だったら雷蔵を抱きしめて軽く唇を合わせるのだろうと、そのたびに心にもやがかかる。

「雷蔵、俺のために優勝とってきてくれよ!おねが~いっvv」

甘えたような声を出して雷蔵にすりつくと、雷蔵は呆れ顔で、それでも笑って三郎の頭を撫でた。

「今のとこ不調だから、どうなるかわかんないけど、がんばるよ。」

さぁ後ろに乗せてと雷蔵は三郎の自転車の後ろに座り、三郎も促されるままに運転席に座ってペダルをこぎだした。
夕日がまぶしくて、風が髪を弄んで、何より雷蔵の肩に置かれた掌が、暑い気候の中でもとても心地よかった。




大会の日、雷蔵は今まで以上に不調だった。
まだ自分の番ではないからいいものの、練習しても練習してもよくて的の端にしか当たらない。
まるで入りたての一年のようで、春の大会で優勝をした本人が、こんなににも不調とはと、応援に来ていた仙蔵は驚いた。

「・・・長次、どうした不破は。いつも以上に酷いデキじゃないか。」

仙蔵の問に長次は重く口を開いた。

「・・・今日は・・・鉢屋がいない・・・。」

「!!!」

その言葉に仙蔵はあたりを見回す、確かにいつもは『雷蔵ー!!』と叫んでいるアホがいない。
しかし、まさか、そんなことぐらいで、あの不破が・・・。

「・・・二人は・・・一心同体のようなものだから・・・・。」

長次は心配そうに、すっかり自信をなくし脱力して座り込む雷蔵を見た。
このままでは雷蔵の本来の実力が発揮されない、長次と仙蔵は改めて雷蔵の中の三郎の大きさに気が付いた。



「くそ~~~っ!!!うまくいかねぇ~~~~!!!!」

「おいー鉢屋どうしたんだよー・・・。いつものお前じゃねぇよー。」

一方三郎も絶不調だったようで、ボールはバットにかすりもせず全くヒットは打てないし、ボールは取れないでトンネルするしで、いつもの三郎からじゃとんでもない失態だ。
野球部はこの試合、対して大事ではないのだが、これからの試合相手にうちのチームは強いんだぞと威嚇しておきたかったのである、・・・子供だましな感じもするが。

三郎は自分がこんなに最悪な状態になっている理由が分かっていた。
雷蔵が応援してくれていないからである。
あの雷蔵の『三郎がんばってー!』という声援と、笑顔で手を振ってくれている姿がないと調子がでない。
自分の活躍は雷蔵あってのことだったのだと今思い知る。
雷蔵も今頃自分と同じで不調かもしれない、雷蔵は自信をなくすと要領が悪くなるので、もっともっと悪い状態になっていくことを三郎は知っていた。

雷蔵、大丈夫なのか。
落ち着いて弦がひけているのか。

三郎の頭の中は雷蔵でいっぱいで、もう野球どころではなかった。

「あ~~~・・・!!!わりー俺もう帰るーーーー!!!!」

「あっこら鉢屋ーーー!!!不破に会いに行くつもりだろーーーーーっっっ!!!!」

そんな野球部の友達の叫ぶ声を、背負ったバックの後ろから聞き、三郎は雷蔵の元へ走った。
雷蔵の応援を声を張り上げてしたかった。



三郎が走って雷蔵の大会の会場についたときには既に三年の部になっていて、その三年の部も長次が決めて優勝がきまったところだった、つまりは大会の最終盤だったのである。
三郎は自分の足の速度の限界まで挑戦したが、雷蔵の番には間に合わなかったことが悔しくてしょうがなかった。
わぁぁーっと盛り上がり出した会場がうざったく感じた。

「何がワーだよっ!!くそっ!!!」

「どしたの三郎。」

荒く呼吸をして壁を叩いた三郎の後ろから、袴姿の雷蔵が現れる。
いきなりのことに三郎は驚いて、勢いよく後ろを振り返って雷蔵の肩を掴んだ。

「雷蔵っ!!どうだった?!うまくいったか?!」

「・・・・・・・。」

雷蔵が途端に顔を暗くしてゆっくり下を向いた。
三郎は雷蔵のその様子からあまりよくない結果だったのかと思った、
・・・が。

「なーんてっ!!ちゃんと優勝したよっ!!」

「・・・は?」

イエイイエイと両手でVサインを作って、本当に嬉しそうに三郎に笑いかけた。
三郎はガタリと片肩を落として、拍子抜けする。

「三郎のおかげ、ありがとーっ!」

そういって雷蔵は三郎に飛びついたが、三郎は何が何だかわからずにされるがままだ。
いつもは自分からじゃれてこない雷蔵が自分に抱きついてくるなんてと、ただ今自分はとてつもなく幸せなことだけはわかっていたが。




「仙蔵、いつの間に鉢屋の写真を・・・・。」

「不破がこんなにも鉢屋に依存してるとは思わなかった。」

今回の黒幕はこの人である。
しかし、自分の長次も、不破も優勝したことだし、まぁいいかと、雷蔵の『あれ?三郎まだ野球の試合の途中じゃないの?』という声を聞きながら、自分の中で納得していた。


愛憎終了にて沢山の拍手を頂きました!!
本当にありがとうございましたvvv嬉しかったですvvv
これからもよろしくお願いします!!

返信で~す

ほゆさん

またも感想ありがとうございます~♪前回のエチャは本当に楽しかったです!!またお邪魔させてください笑!
私この頃エチャにハマリ気味ですので、エチャ場を探して夜な夜な彷徨ってます。(恐
もう少し愛憎も話を膨らましたかったのですが、パワーが・・・おらにパワーがっ・・・!!
ってことでちょっとしょぼくれな出来になってしまったのですが、呼んでくださって嬉しかったですvv

私の中で雷蔵はアイドルですから!!
兵助だってあの可愛い天然には惚れますよ!!えぇ、三郎だけではありません!!!
中在家先輩だってちょっとはくらくらします!!!(えぇっ

私なんてもの書きとしてまだまだです・・・涙。
パラレル二つとも暗めだったので、今度はマシュマロで、青春させてあげたいと思います笑。
本当に拍手ありがとうございました!!!これからもよろしくお願いします!!!

P.S リンクの三郎アイコンが実は私の隠れ家でして・・・。(ちゃんと練習してるんです、絵・・・。)
    そこに、ほゆさん宅のニャン鉢に嫁入りさせようと思っている子がいますので・・・。
    ニャン鉢はご主人が一番って言うことはわかっているので、愛人のポジションで置いてあげてください。(え

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プロフィール
HN:
モユコ
性別:
女性
職業:
学生★☆
趣味:
妄想(´∀`)
自己紹介:
めんどくさがり、大雑把です・・・σ(´∀`)
でもできるだけ閲覧者の方々には敬意をはらいたいと
思ってます。よろしくお願いしますvv
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