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忍たま乱太郎の5年生コンビを中心に取り扱った同人ブログです。最近は雷蔵がアイドル状態。 女性向け表現がありますので注意してください。
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拍手いつもありがとうございます!
更新全然してなくてごめんなさい・・・うぉぅ!('A`)

オンリーに参加なさった方様方お疲れ様でした!
心の底から楽しんでこられましたか~vv
私も行きたかった~!!
でも大阪オンリーは行きたいです!
参加したいよ!本出したいよ!

そして・・・大阪にも持ってきてくださるのなら・・・vvv
と油断して取り置き希望をしてなかったサイト様の
本がイベントで完売したとの日記を読みました・・・!!
マツオバショック!!(;´Д`)

Hゆさんの本欲しかったよ・・・読みたかったよ・・・!!
でも完売自体はとても喜ばしいことですvv
すごいやHゆさん!流石です!ヽ(^▽^@)ノvvv

あ~43巻も早く欲しいよん・・・。(´ω`)


返信です!

『6年×雷蔵~』の方様vv

あはー!ウチの6雷をお読みになって下さいましたか笑!
すいませんすいません、雷蔵への愛ゆえに雷蔵をいつも
ハーレム状態アイドル状態にしてしまいます・・・!
でも雷蔵は絶対学園の癒し系だと思いますvvヽ(^▽^@)ノ
個性の強い6年も雷蔵にゃかなわんでしょう!
いや・・・仙蔵先輩は勝てるか・・・!(*´∀`)

最近全く更新してなくてごめんなさい汗
それに返信まで遅くなってしまって・・・・゚・(ノД`;)・゚・
方様のコメントがとても嬉しかったです、ありがとうございます!
テストが終わったらまた更新しますね~vv待っててくださいvv

それでは拍手ありがとうございました、これからも宜しくお願いします!!



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拍手ありがとうございます!!
嬉しくて転げまわりたいぐらいです。笑

女の子の日でとてもつなくおなかが痛いです!
誰だ!女の子だけにこんな思いをさせることにしたのは!o(`ω´*)o
そして明日は学校~ルルル~嫌だな~♪
友達と遊べるのはいいんですが、勉強がね・・・。

そして、テストが本当に近づいてきて更新が遅くなります・・・。
え?最近遅いから一緒じゃないかって?
その通りですね笑!ヽ(^▽^@)ノ
でも出来るだけ更新できるように頑張りますから!


返信です!

さなださんvv

笑 大丈夫です、さなださんのさなださんです。←意味不明
あんな子でよければいくらでもいくらでも!!(ちょっとアキバ系な感じ笑

さなださんとお話しするのは、ま~えに一緒にエチャをした以来ですね!
どこでしたんだっけ?あぁとり頭の私・・・もう覚えていないorz

ぐへー!もうウチの雷蔵でよければ襲ってください笑!
あんあんいわせてください、いじめてください笑。
前から来てくださっていたなんて・・・うぉぅ感激!ヽ(^▽^@)ノ

メロンパイの雷蔵の胸はいつ大きくなるんでしょうか・・・。
もしかすると中在家先輩に着々と大きくされていたら
三郎は魂すっ飛ばすでしょうね笑(*´Å`*)
もっと根気よくもみもみしてればいいと思います。
三郎、男はガッツじゃ!

リンクも無断で貼ってしまってごめんなさい!
実は前々からこそこそ人様のリンクから飛んでいっていたんですが
『えぇい!私ンちがあるなら私ンちに貼ってるのが一番いいわ!』と
思って貼らせていただきました・・・!
貼り返しもありがとうございます~vv(*´∀`)

さなださんの描かれたファイヤーマンかっこよかったです笑!!
子供を二人も助けている!!(しかも生物!!プリティー!!)
何て素敵なんだ・・・!!と思いました。
もててるだろうなーかっこいいもんなー笑。

ハッ!なんだかダラダラとごめんなさい!汗
いつでもさなださんを応援してます!!
そしてストーカーしてます!!(やめれ

拍手ありがとうございました、これからもがんばりますので宜しくお願いしますvv
拍手ありがとうございます!!
私進級してから殆ど更新してないですね汗
まさか・・・こんなにきつくなるとは・・・(´ω`)
でもマイペースでいかせてください、お願いします!

昨日は球技大会で終わったあと、クラスパーティーしました!
うちのクラスは男女全く仲良くないので楽しかったかといわれれば
微妙な感じですが、女同士でめっちゃ盛り上がりましたvv
またした~いvvヽ(^▽^@)ノ

そして帰ってから死んだように寝ました。
朝風呂ですよ、朝風呂。(´ω`)
筋肉痛です、ちなみに私が出た競技はドッヂボール。
しかも投げてない、逃げただけ。

恐いんだよ、みんな投げる時の顔が・・・orz
何かもう『仕留めてやる!!』って顔してる・・・。



そんなこんなで返信です!

『ぬいでしまぇ~らいぞ~』の方様vv

返信遅くなってしまってごめんなさい汗。(´ω`)
あのふざけた漫画を読んでくださったんですかー!
うひゃー感激っ、でも何だか申し訳ない!笑

セクハラクイズの雷蔵は白かったですが、
黒かったらサラリと竹谷と同じ答えをいうんでしょうね笑。
そんなところで男らしさ発揮!笑
三郎が『え・・・雷蔵が・・・!!』ってショック受けたらいいと思います。
『でもそんな君も好きだー!!』って飛び掛ったらいいと思います。←一緒じゃん

私雷蔵に夢見すぎですねー笑。
三郎並ぐらい夢見てますね笑、三郎のほうがすごいかな。(^▽^@)

拍手ありがとうございました、これからもがんばりますのでよろしくお願いします!
「雷蔵。」

「さぶろ・・・あっ。」

「惜しい、頭に留が欲しかったな。」

あけた襖にもたれながら留三郎が笑った。
雷蔵と留三郎の生活は何も問題なく続いていた。
留三郎は優しかったし、雷蔵をよく気遣ってくれた。

雷蔵は留三郎の厚意を嬉しく思いつつも、
申し訳なく思った。
どんなに良くしてくれても、心が晴れないのだ。

留三郎のことは嫌いじゃない。
しかし、好きかといわれればそうでもない。

そんな自分に尽くしてくれる留三郎。
考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。

そんな雷蔵の気持ちを知ってか知らずか、
留三郎は雷蔵を後ろから優しく抱きしめる。

「雷蔵、ここの暮らしには慣れたか?」

「はい、よくしてくださって。ありがとうございます。」

「そうか、よかった。何かあったら俺に言ってくれ。
 出来る限りのことはしてやりたい。」

「はい、わかりました。」

雷蔵はゆるりと笑った。






三郎は一般の使用人と変わらぬ扱いを受けていた。
不破家にいた頃は、雷蔵の身代わり役というのもあって、
一般の使用人の地位(というのも変だが)よりも
もっといいものだったのだが。

「これでは雷蔵と顔を合わせられない。」

雷蔵に会いたいと三郎はため息をつく。
大きな門の前でこない敵襲を客人を待って一日が終わる。
何とつまらぬ毎日だろうかと、嘆いた。
自分はこんなことをするためにここに来たんじゃないのに。



そんなある日、三郎に転機が訪れる。

「じゃぁ俺と雷蔵はこの辺りを散歩してくるから。」

「いってらっしゃいませ。」

そう言って門をでる二人を見送る。
綺麗に着物を着た雷蔵が自分より随分と遠くに見えた。
雷蔵も久々の三郎を見て近寄ろうとしたが、
留三郎に肩を抱かれてそれは叶わなかった。

その時。

「!危ない雷蔵様、留三郎様!」

「な、何?!」

トトトッと足元の地面に手裏剣が刺さる。
三郎が後ろから二人を引っ張っていないと本人たちに刺さっていたそれ。
ほー・・・としりもちと小さなため息をついて、雷蔵が後ろを振り返る。

「ありがとう三郎、助かったよ。」

「いいえ、私は仕事を全うしたまで。」

「留三郎様ー雷蔵様ー!」

家の中から使用人たちが大勢駆けつける。
やれ怪我はないか、やれ気分は悪くないか、訊ねて訊ねて訊ねまくる。
しかも留三郎にばかりである。
やはり嫁といっても部外者だった雷蔵にはまだ人望はないようであった。
それを目の当たりにして少々落ち込んでいる雷蔵を
三郎は後ろから優しく抱きしめた。

「大丈夫、私がいるじゃないか。寂しくないよ。」

「・・・うん、でも三郎は最近僕の隣にいてくれないもん。
 寂しいよ・・・とっても寂しい・・・。」

二人の様子を使用人の頭の間から見ていた留三郎は目をきっと吊り上げる。
雷蔵と三郎は幼い頃からお互いを知っている良い親友なのは判っている。
しかし、こう穏やかな二人の雰囲気を見ると嫉妬心からか焼いてしまう。

「お前、雷蔵に何をしているんだ!離れろ!」

留三郎の怒鳴った声に使用人達もビクリと肩を跳ねさせる。
その間に使用人達の輪から抜けて雷蔵と三郎に近づいていく。
三郎はぱっと雷蔵を離して留三郎に頭を下げた。

「申し訳ございません、雷蔵様が怯えていらっしゃいましたので、
 宥め、慰めておりました。」

「そんなことは俺がする。必要以上に雷蔵に触れるな。」

留三郎の言葉に雷蔵が眉を寄せる。
悲しげな表情に三郎は反論をせずにはいられなかった。

「しかしながら、私は元々雷蔵様に使えていた身。
 雷蔵様の不安を取り除くことは私の役目でありました故・・・。」

「今は俺という夫がいる!本来ならお前は・・・!」

「留三郎殿!」

留三郎の言葉を遮るように雷蔵が呼ぶ。
着物の袖を引きながら留三郎の視線をこちらに向かせた。

「どうか三郎の無礼を許してあげてください。
 それに三郎がいなければ僕達は今頃着物を血で汚しています。
 手裏剣が飛んできたということは、まだ食満家と不破家の仲を
 壊そうとしている者がいるということです。
 
 それで今度からは三郎を僕達の側近兼護衛にすると言うのはどうでしょう?
 今回の三郎の行いを買って・・・ね、お願い、安心して貴方といたいんです。」

うぅ・・・と留三郎は唸ったが、しぶしぶコクリと首を縦に振った。
雷蔵はニッコリ笑って留三郎に礼をいい、三郎にも微笑んだ。

こうして雷蔵のおかげで三郎は雷蔵の側近となれたのである。





それから雷蔵と三郎はべったりになって、
夫の留三郎は全く面白くなかった。
雷蔵が街に行くといっては三郎も護衛と言ってついていき、
雷蔵が河へ水遊びに行くといっては三郎も護衛として・・・。

例えお家のため娶った嫁といっても、留三郎は雷蔵を愛していた。
素直で健気な雷蔵は、今まで付き合ってきたどの女よりも素晴らしい。

「・・・あの三郎とやら・・・どうにかならないか・・・。」

「留三郎様。・・・あの不破家から連れてきた使用人ですか?」

「あぁ・・・俺は雷蔵と一緒にいたい。だがあいつがいつも・・・」

はぁ・・・とため息をついた。
留三郎に向かい合わせで頭を下げていた側近は
主人の不満をどうにか解消したいと思った。
そうすれば自分の信頼と地位はもっと上がるはずだという
下心ももちろんあったわけで。

「では・・・留三郎様・・・私に考えがございます。」

どうかお耳を・・・と側近は留三郎に耳打ちをした。
それを聞いた留三郎は戸惑った表情をしたが

「留三郎様のご希望を叶える為・・・」

と諭され、首を縦にゆっくり振った。
その方法がどんなに卑劣かも考えず。




ある日三郎は調査を言い渡された。
食満家と不破家の仲を疎ましく思う者の目星がついたとのことで、
しかしそのまま制裁を行うのも証拠がない。
そこで忍びとして仕事ができる三郎に白羽の矢が立ったのである。

「事態が深刻なら証拠がつかめ次第つぶしてしまって構わない。
 頼んだぞ、三郎。」

「御意。」

そうして三郎は食満家を出た。
雷蔵は隣にいた三郎がいなくなって、寂しい思いをしていた。
そして久々に留三郎は雷蔵を抱き寄せる。

「三郎なら大丈夫だろう。お前の護衛だからな。」

「でも、留三郎殿、心配です。」

「大丈夫・・・な、雷蔵・・・今宵は・・・。」

夫婦といっても交わったことのなかった二人。
雷蔵はこれから行われる行為の重さが分からなかった。
だが着物を剥がれ、肌を合わせることが、こんなに。
こんなに不快なものとは、知らなかった。

留三郎殿が嫌いなわけじゃない。
留三郎殿も僕を愛してくれている。

最中ずっとそう思っているのに、浮かぶのは三郎の顔。
繋がったとき、零れた涙は。
それは、生理的なものでも、感動のものでもなかった気がする。





その頃三郎は。

「・・・初めから嵌めるつもりだったのか、あの食満の当主は。」

口元に内出血を作って縛られていた。

指定された屋敷に向かうと、そこは荒れた廃屋。
おかしいと思いつつも、雇われた野盗でもいるかもしれないと
中に入ったのがいけなかった。
無臭の極少量の毒霧だったため、防毒面をした頃には遅く、
濃度の高い毒霧に身体が痺れ出す。

そこに数人の食満家の使用人がきて三郎を殴って縛った。
普通の状態の三郎なら一瞬で殺せた一般の者。
そんなやつらに殴られる屈辱といったら。

「留三郎様はお前が嫌いらしくてな・・・嫁の雷蔵様が
 お前にとられてしまうのが気に食わないらしい。
 ・・・全く、お前といい留三郎様といい、あんな男女の
 何処がいいのか全く分からんが・・・」

「雷蔵を悪く言うな。殺すぞ。」

「縛られた状態のやつにすごまれてもなぁ・・・。」

くくっと笑う側近。

「そろそろ留三郎様に知らせが届く頃だ。」





控えめな灯篭が灯る褥。
そこで雷蔵の髪を愛おしそうに手櫛で梳く留三郎。
雷蔵は寝たふりをして、留三郎に背中を向けていた。

「留三郎様・・・。」

使用人がすっと現れて頭を下げる。

「三郎は・・・。」

「はい、上手く捕らえまして、いつでも・・・。」

「そうか・・・、じゃぁ・・・。」

「では、首はどうなさいますか?」

「・・・つけたまま、遺体と処分しろ。」

「どういうことですか?」

ムクリと雷蔵が身体を起こした。
眠っていると思っていた雷蔵がいきなり起き上がり
声を発したことで留三郎は心臓が口から出るかと思うほど驚いた。

それ自体に驚いたのではない。
この話を雷蔵が聞いていたということに驚き焦っていた。

「留三郎殿、三郎は刺客の調査に出たのではなかったのですか?」

「雷蔵、これは・・・!」

「留三郎殿・・・、見損ないました。」

「雷蔵!」

雷蔵の投げた着物はバサリと音を立てて留三郎の顔を覆った。
立ち上がり歩き出した雷蔵の顔は凛々しく、
軽い小袖に腕を通し、髪を結い上げると、
そのまま闇へと溶け込んでいってしまった。

留三郎は何も言えず、ただその姿を見つめるしかなかった。





「そろそろ留三郎様の命令を伝える者が来るだろう。
 今のうちにしっかり念仏でも唱えていろ。」

三郎を見下ろして醜く笑う。
三郎の身体の痺れはなくなってきていた。
後はどうスキをついてこいつらを討つか。

(まぁ、考えずとも殺すのは一瞬だが。)

憎たらしくも、自分を縛る縄はきつく固い。
縄抜けに慣れているといってもこれは難易度が高い。
関節をずらして爪に仕込んだ刃で少しずつ切るのが一番だと
先ほどから徐々に縄を削いでいるのだ。

(私が縄を切るのが先か、お前らが刀を抜くのが先か・・・。)

そうしていると伝令役が来た。
チッと三郎は舌打ちをして、爪に力をもっと込める。

「おぉ、来たか。して、留三郎様の命令は?
 やはり最初と変わらず殺すのだろう?」

「いや、殺すのは・・・」


バサリ、と頭巾を取ったかと思うと、
そこには三郎と同じ顔が現れる。

「なっ?!」

そんな状態に困惑してスキが出来たのを見逃さず、
雷蔵は側近の鳩尾に重い拳をくれてやる。

「お前達だ。」

雷蔵は冷たくそう言い放つと刀を抜いた。
雷蔵に向かってくる使用人を軽く切り、三郎の姿を確認する。

「三郎・・・!」

縛られた三郎を助けようと雷蔵が無防備に駆け出した。
相手は軽く刀傷を負っただけでまだまだ動ける。
そのスキを相手がつかぬはずがない。

「ダメだ!雷蔵、後ろ・・・!」

雷蔵に振り下ろされる拳よりも早く。
三郎は縄を掻き切った。

一瞬で抜かれた刀は相手の首元を切り
刃を血で滴らせる。
雷蔵はよろけて三郎の腕の中に収まる。

愛しい人のぬくもり。
何を犠牲にしても守らなければならないと思ったもの。

「雷蔵・・・!どうしてこんな危ないところへ・・・!」

「留三郎殿の言葉を聞いたんだ、三郎を殺すって・・・!」

心配で・・・とその言葉の先は三郎の唇に吸い取られた。

やはり自分には三郎しかいないのだな、とその時雷蔵は肌で感じた。
三郎が愛しい。
牢の中にいたときも、ずっとそう思っていた。

でもその気持ちに何と名前をつけていいのか分からなくて。
何とも思わない他人と結婚して初めて気づいた。
交わって、さらに思い知らされた。

「お前が好きだ!」

「・・・私も、愛してる!」

三郎の背中に抱きついた。
三郎も刀を鞘に納めると振りかえって雷蔵を抱きしめた。

そのときには回りは血の海で。
純情なこの愛に似合わなかったけれど。
それさえかき消してしまえそうなほど、綺麗な。

「なぁ、三郎・・・わかってもらえないかもしれないが・・・
 地下の暗闇しか知らなかった僕には、お前が唯一の光だった。
 外の世界を見たとき、お前と変わらない眩しさだと思った。
 
 しかし・・・今はお前の方がずっと輝いて見える・・・!
 僕の光はお前だ、三郎!」

「嬉しい・・・!雷蔵からそう言ってもらえるなんて・・・。
 でも、血で汚れた私が、まだ輝いて見えるかい?
 汚いことを知りつくした私でも、君に触れていいのか?」

雷蔵の腰を抱いた三郎は不安げな表情だった。
自分の返事を待ってこんな表情をしているのかと思うと、
少し身体がゾクゾクする。

「・・・もちろんだ、帰ろう、不破の家に・・・!」

三郎の胸に顔を埋める心地よさを知った今。
留三郎の元へ帰られるとは思えない。
自分と三郎の間に入れる人間などいなかったのだと。
雷蔵は頬を摺り寄せてそう思った。





食満家とは離縁という形をとったが、
留三郎からまだ文は届く。
それを雷蔵は開こうとしなかったが、
静かに自分の机の左の引き出しにしまうのだ。

「いつか閉まらなくなるぞ。」

そういっつも渋るのは三郎。

「いいじゃないか、思い出だよ。」

そういって笑うのは雷蔵。

「それに僕はもうお前のものだから・・・。」





留三郎殿、お元気ですか。
 
こちらは光に満ち溢れた生活を送っております。

僕は今、とても幸せです。

どうか貴方も、早く僕を忘れて、お幸せに・・・。





終わり!

clap-5nen.gif

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無理矢理終わらした感満載!
しかも食満報われない!汗
書いてる途中に自分でもわけわかんなくなって、
もう全部『光』ごと消そうかと思ったけど、
せっかく書いてるんだから・・・と思ってUPしました。

後で消すかもしれません。(´ω`)
外に出たいと雷蔵はいう。
しかし、三郎はできることなら、
雷蔵が一生牢の中で暮らしますようにと。

心の底から願っていたのである。





「当主殿、雷蔵様は一生陽を見ることはないのですか?」

三郎は雷蔵の代わりとして不破家で生活を送り始めた頃に
すでにその質問をしていた。
当主も隠すこともないだろう、と三郎に理由を話した。

「・・・穢れた世界を知らぬまま、雷蔵を婚姻させるのだよ。
 雷蔵の相手は、もうすでに雷蔵が母の腹にいた頃から
 決まっていたのだ・・・それも、御家のための相手だ。
 馬鹿げていると、お前は笑うかもしれぬ。
 しかし、これは約束事。雷蔵には申し訳ないが
 破ることは許されぬ。」

「当主殿・・・。」

「故に、雷蔵が陽を見るのは、その相手と結ばれるときだ。
 そうなれば、お前も自由の身。気長に待っていてくれ。」

当主は三郎の頭を撫でた。
我が子の頭を撫でるように優しく。
その瞳をじっと見返しながら、三郎は思ったのだ。

雷蔵と離れたくないと。

雷蔵との距離が縮まるたびに、雷蔵に惹かれていく自分を
三郎はしっかりと感じていた。
雷蔵の穏やかな性格、優しい心。
少し寂しがりで、甘えたがり屋。

どこをとっても雷蔵は可愛かった。

その頃からすでに、三郎は雷蔵を愛していた。
たとえ同性でも、主従関係でも、傍にいられるのなら
それで幸せだと。

自分に言いきかせて、あぁ、幾年がすぎただろうか。





「三郎、お前は今年いくつになる。」

「十五にございます。」

嫌な予感がした。

「ふむ・・・来る時が来たようだな。」

やめてくれ。

「雷蔵を牢から出さねばなるまい。」

あぁ、雷蔵。
お前を他の誰かに取られてしまう。

心は張り裂けそうなほど痛かったのに、
訓練された身体からは涙は一筋も零れなかった。




地下牢には蝋燭の明かりがあるだけ。
静かな空間で三郎の声が響く。

「雷蔵、外に出れるよ。」

それを聞いて雷蔵は目を丸くした。
驚いているのか、放心しているのか。

三郎は手を伸ばして、雷蔵の手を握った。
最初は撫でるようにゆっくりと。
そして段々と力を込めていって、自分の温もりを伝える。

「本当なの、三郎・・・?」

弱々しく雷蔵が聞き返した。
表情は変わっていない。

「・・・本当さ、君は光を見れる、浴びれるんだ。」

三郎はもう片方の手も雷蔵に伸ばし、頬をなでた。
雷蔵の頬は柔らかく、そして温かかった。

「嬉しい・・・!一番綺麗な着物を着なきゃ!
 綺麗に身体を拭いて、綺麗に髪も結って!
 やっと僕、初めて外を見るのだね!」

雷蔵は微笑んだ。
瞳には歓喜の涙を浮かべて、三郎に擦り寄る。
擦り寄るといっても、頬を三郎の掌に押し付けるだけで、
それでも、雷蔵にとっての表現だった。

「・・・雷蔵、私・・・」

「何?三郎?」

「・・・何でもない。」

言えなかった。

雷蔵の喜んでいる最中にそんな水をさすようなこと。
私は君から離れなければならないなど。
言いたくなかった。

君は、何も知らなかった。
何故地下牢に入れられているかも、
何故女の着物を着ているかも。

日に一度もあたらなかったせいか、
君の肌は成長しても女の肌より白いままだ。
食事もちゃんと摂ってくれなかったから、
弱々しくはなくとも、一般男性より線の細い身体になって。

君は嫁がされるのだよ。

私と離れて暮らすのだよ。
私を忘れて暮らすのだよ。

結ばれることは、世間では喜ばしいこと。
しかし、こんな悲しいこと、私にはない。





雷蔵は目隠しをして地下牢から出た。
いきなり明るい場所に出すと、人間は目をやられてしまう。
赤い綺麗な和模様の着物を着て、綺麗に髪を整えた雷蔵に
その赤黒い血のような目隠しは不釣合い。
(しかし、欲望を駆り立てられるような、そんな。)

「三郎、僕は今何処を歩いている?」

「長い廊下だ、ピカピカの板張りの。」

「そうか、こんな感覚なのか、僕は畳と石の感覚しか知らないから。」

一緒にいたい。

三郎の願いも虚しく、今日は雷蔵の正式な婚約の日。
あと三つ先の襖の奥には相手の男が待っている。
あと二つ。
あと一つ。

「失礼致します、雷蔵様を・・・お連れ致しました。」

その言葉を聞いて雷蔵は頭を慌てて下げた。
三郎が頭を下げているのを感じたのだろう。
牢の中にいても、礼儀作法ぐらいは本で学んだ。

「おぉ・・・雷蔵!久しいな!」

「そのお声は父上!うれしゅうございます。」

当主は相手方の接待もどこへやら、
久々の我が子を思いきり抱きしめた。
雷蔵の目隠しはわずかに滲み、雷蔵もしっかりと
父の背中に腕を回す。

「さぁ、雷蔵お座り。三郎もこちらへ。」

「はい。」

当主は雷蔵を自分の隣に座らせ、雷蔵の隣に三郎を座らせた。
真ん中に雷蔵を置く形である。
相手方もそのような形で座っていた。

「三郎、雷蔵の目隠しを。」

「はい、失礼致します。」

三郎は雷蔵の前に膝を付き、雷蔵の目隠しに手をかけた。
後ろの結び目をゆっくりと解き、眩しくないように片手は
雷蔵の額に影になるように置いている。

静かに目隠しが解かれた。

「雷蔵様、ゆっくりと、お目をお開け下さい。」

「・・・・・・」

そこに広がったのは、蝋燭の明かりとは比べものにならないほどの
眩しい世界、輝く光。
それを背負って自分の前にいるのは、自分の分身。

「三郎、眩しいね・・・。」

「えぇ、じき慣れますよ。」

ニッコリ微笑む雷蔵が愛おしかった。
もうこのまま、この場所からどきたくない。
雷蔵本人の顔を相手に見せるのも腹立たしかったし、
何より雷蔵の開いたばかりの光の世界で相手を見せるのもむごいと思った。

「これそこの者、早う退かぬか。」

相手方の家従が三郎に言う。
三郎は聞こえるか聞こえないかの小さな舌打ちをして
雷蔵の前を退く。

首を動かしキョロキョロと辺りを見回す雷蔵。
絵で見た和室そのままの部屋。
それからやっと相手を見た。

「えぇと・・・こんにちは、初めまして。
 不破雷蔵と申します。」

先に挨拶をすべきだったかと内心で舌を出しながら、
雷蔵は深々と頭を下げた。
しかし、何故こんなに自分の前に畏まった人間がいるか分からない。
自分に向かい合わせの相手も固くなって緊張しているようだった。

「雷蔵、こちらは食満留三郎殿。食満家の嫡子殿だ。」

「はぁ・・・。」

気の抜けたような返事をする雷蔵に留三郎は
畳に頭をぶつける勢いで頭を下げた。

「ら、雷蔵殿、これから宜しくお願い致します。」

「は・・・?」

「お前はこの留三郎殿と夫婦になるのだよ。」

当主の言葉に目を見開く。
驚愕と、疑問と。
沸々と自分の中でわく、納得できない不満感。

「何故ですか?この着物を着ていようと僕は男です。」

「分かってくれ雷蔵。食満家と不破家が親族関係になるは
 互いの御家にとって願ってもない利益。
 この話はお前が生まれる前から決まっていたのだ。
 お前が男だからといって、婚姻はやめられない。」

「・・・・・・父上。」

心が入り乱れて、言葉に出来ない。
怒っているのか悲しんでいるのか喜んでいるのか、分からない。
御家が栄えることは喜ばしいこと。
しかしそのために自分が道具として使われることは。

とても心中は複雑で、顔を伏せ相手から背けた。

「雷蔵殿・・・。」

不安げに名前を呼ぶのは留三郎。
切れ長の瞳の凛々しい顔立ち。
この顔なら自分じゃなくとも何処ぞの良家の女子でも
娶れたろうにと雷蔵は留三郎を哀れんだ。

「・・・わかりました、留三郎殿、これから宜しくお願い致します。」

「あ・・・。」

「末永く、可愛がって頂きたく・・・。」

言葉と裏腹に、下げた面は何とも悲しげだった。
それは留三郎にはわからぬこと。
隣の三郎だけは、しっかりとその表情を見ていた。

(雷蔵・・・。)

苦しいのだね、悲しいのだね。
できることなら、私が代わってあげたい。
できることなら、この場にいる人間皆私の手で。

「では、雷蔵殿を食満家にお連れさせていただきます。」

「三郎、父上・・・。」

眉を下げて心配げな表情の雷蔵に当主は強く手を握った。
三郎は顔を伏せて膝の上で固く拳を握るだけだった。

「三郎・・・。」

悲しい、寂しげな声。

「お願いがございます、私も連れて行って下さいませ。」

三郎の口をするりと自然に滑り落ちたのは、
そんな懇願の言葉。
がばりとその場で頭を下げて、相手方の家に頼み込む。

「何故お前も連れて行かねばならんのだ。」

食満家の家従が三郎に冷たく言い放つ。
悔しさをぐっと堪えて三郎はさらに深く頭を下げた。

「私は幼い頃から忍びの技を叩き込まれております。
 雷蔵様の身代わり役として才能を買われたのもその頃です。
 私の役目が雷蔵様が無事婚姻されるまでのものだったとしても、
 お二人は立派な御家の人、常に危険が伴います。
 どうか、どうかこのまま、私を雷蔵様の身代わり役として・・・。」

必死な三郎の姿をみて、当主も一緒に頭を下げる。

「私からも頼みます、こちらの三郎は雷蔵を幼い頃から知っている
 唯一の理解者。忍びとしての実力も素晴らしいものです。
 雷蔵の身代わり役としてじゃなくとも、家の警護ぐらいは
 軽くやってのけるでしょう。」

「三郎、父上・・・!」

雷蔵がにこりと微笑む。
その柔らかい表情に目を奪われる留三郎。
食満家の家従は共に目を合わせて首を傾げあう。

「留三郎殿、僕からもお願い致します。
 どうか初めての雷蔵の我儘、聞いて下さいませ。」

留三郎の着物の裾をくいくいと控えめにひっぱりながら
雷蔵は上目遣いで留三郎に言った。
いつぞやに三郎が教えたおねだりの仕方をしっかりと
マスターしている。

「雷蔵殿がそういうなら・・・。」

頬を赤く染めながら、留三郎はそれを承諾した。

そうして雷蔵と三郎はともに食満家に入ることになった。
しかし、それが良かったことか、悪かったことか、
それを知るのはもう少し後になる。




つーづーく!

clap-5nen.gif

**************************************************************************

ゴールデンウィークにバリバリ更新したかった・・・・゚・(ノД`;)・゚・
バイト無事終えました!今までありがとうございました。
明日仕事着を返してきます。本当にお世話になりました。
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モユコ
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学生★☆
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自己紹介:
めんどくさがり、大雑把です・・・σ(´∀`)
でもできるだけ閲覧者の方々には敬意をはらいたいと
思ってます。よろしくお願いしますvv
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